こんにちは。今回は東京都にある小金井公園の魅力に迫ります。
東京の西の郊外、武蔵野地区の入り口にあるのが小金井公園である。小金井市だけでなく、小平市、西東京市、武蔵野市にまたがる広大な都立公園だ。桜の名所としても名高いが、小金井公園の魅力はそれだけでは収まらない。季節や時間帯、曜日によって、様々な姿を見せてくれる小金井公園は、都内屈指の魅力スポットであることは間違いない。新宿から西武線急行で、たった25分で着く花小金井駅。そこから徒歩約15分で行けるのも素晴らしい。広々とした駐車場も完備されており、車でのアプローチも可能だ。ただし、郊外とはいえ東京。休日の行き帰りの渋滞は覚悟が必要。
土日にファミリー連れで賑わうのには理由がある。多くの遊具がそろう“わんぱく広場”“つつじ山広場”には超特大トランポリンがあり、常に十数人の子供たちが飛び跳ねている。その前には全長30mを超えるソリゲレンデがあり、横幅も10mぐらいあるのに、子供たちの行列が途絶えることが無い。
歩道とは別に整備されたサイクリングコースは、季節ごとに姿を変える林の中を一周するのに30分以上かかり、ドッグランは大型犬用と中小型犬用の2面が用意されている。80サイトぐらいある広々としたバーベキュー場や野球場にテニスコート、さらにはサッカーやラグビーもできる多目的運動広場に、プールや筋トレジムも整備された総合体育館。変わったところでは弓道場などもある。
これだけでも普通の公園の何個分だ!と感じるかもしれないが、まだ半分も紹介していないのだから驚きだ。人の手を極力入れていないバードサンクチュアリや梅園などの自然エリア、小金井公園の代名詞になっている桜の園や蒸気機関車の展示。いこいの広場の面積は、軽く野球場が何個か入ってしまうレベルだ。連凧を上げる人やバドミントン、フリスビーで遊ぶ家族、犬と走り回る親子やシートを敷いてごろ寝するカップルなど、みんな気ままに休日を過ごしている。ペグなどで固定しない簡易テントの使用は認められているので、終日を過ごす人も結構多い。フリーマーケットが開かれたり、ハンモックの貸し出しがあったりと、不定期なイベントも見逃せない。
初春の梅から始まり、春の桜にツツジ、梅雨の頃には紫陽花が咲き乱れ、早咲きのノムラモミジも見ることができる。夏には百合が咲き、園の周辺部には向日葵も見つけることができる。秋が来れば彼岸花、ススキ、金木犀に出会え、美しい銀杏の大木が園のあちらこちらに色づく。もちろん、そこかしこで紅葉も風景に彩を添えている。これでもまだ、園の大きな部分を占める“江戸東京たてもの園”を紹介できていないし、ここ数年で始まったライトアップも取り上げていないのだ。小金井公園は本当に多面体である!
皆様も、ぜひ一度訪れてみてください。
名称:東京都立小金井公園
交通:[JR中央線利用の場合]
①武蔵小金井駅下車(新宿駅から30分)
・北口バス乗場2・3番から西武バスに乗り「小金井公園西口」下車
・北口バス乗場4番から関東バス三鷹駅行に乗り「江戸東京たてもの園前」
「小金井公園前」「スポーツセンター入口」下車
②東小金井駅下車(新宿駅から25分)
・北口バス乗場からCoCoバスに乗り「小金井公園入口」「たてもの園入口」下車
[西武新宿線利用の場合]
花小金井駅下車(高田馬場駅から急行で25分)
・小金井街道に出て「南花小金井」バス停から西武バス武蔵小金井駅行に乗り
「小金井公園西口」下車
駐車場(有料・24時間)